No.22 和歌山県立医科大学:平成28年保健看護学部後期日程B模範解答

問1. 

(省略)

 

問2.

 「点検読書」は本を調べながら読むため、注意力と集中力を必要とする積極的な読書である。限られた時間内に一冊の本からできる限り多くのものを引き出す技術である。これには二つの段階がある。第一段階には下読みがある。表題や序文を見て、本の構造を知るために目次を、また索引を調べ、カバーのうたい文句を読む。第二段階として、読み通すことが必要だ。理解できることだけを心にとめ、難解な部分は飛ばして、読み続けるのだ。

(200字)

 

問3.

 私の考える「分析読書」は、「初級読書」と「点検読書」を終えた上で行うものだ。その本が読むに値するものであると判断できた場合に、その本から有益なものを得るために行う。具体的には、「点検読書」では行わなかった、難解な部分を注意深く読むこと、脚注・注解・引用文献に触れることを実践する。「点検読書」で本のあらましがわかっているため、当初考えていたよりもスムーズに本を読み進めることができる。これにより、本から自分にとって役に立つ知識や考え方を得ることができる。

問1.

 筆者は、カワカベさんが拍手する理由について、「情動の二要因理論」に基づく「高まりの誤帰属」によるものであると考える。情動が高まったときに拍手をすることは、カワカベさんの場合には奇異に見えるが、それは情動が高められた原因をカワカベさんが忘れているからではないかというのだ。そして、“高揚”と“立ち去る人”を結びつけている。この高まりのあとに起こる誤帰属はポジティブにもネガティブにもなり得る。しかし、カワカベさんは、それを「見事なものを見せてくれた人の退場」ととらえ、拍手を送る。筆者はここにカワカベさんのほがらかな人柄、ユーモアや機知を感じる。そして、拍手の有無は、その人に感じる高揚の違いを表しているのだと考えている。

 

問2.

 カワカベさんのように会話疎通が困難なとき、私は、その人の意思や行動に抗わず、そのまま受け入れることで対応する。会話疎通が困難なケースは、何らかの障害を有している場合や認知症の場合などに考えられる。そのとき、私たちは相手の意思が明確にわからず途方に暮れることが多い。しかし、人である以上、かすかではあったとしてもその意思は存在するはずだ。また、その行動に意思が現れていることもある。時には、それが攻撃的な場合もあるだろう。それも、その人の意思の表れとして受容することが必要だと考える。医療現場や介護の現場でこういったことがあり得る。私は、その場に際しても、まずは相手を尊重し、決して抵抗せず、意思や行動を包み込むように対応する。