「論理的」とは

 「小論文は論理的に書くことが大事」とはよく言われることです。

 では、「論理的である」とは、どのようなことなのでしょうか?すぐに答えられる方は少ないかもしれません。

 

 私は、「論理的である」とは、「読んでいる間に疑問符がつかないこと」だと考えています。これはどういうことでしょうか。例文を挙げて考えてみましょう。

 

【例文】私はリンゴが好きだ。だから他の人もリンゴを食べるべきだ。

 

 これでは「論理的」とは言えないですよね。「私はリンゴが好きだ」は単なる「主観」です。「だから」は「理由から結論を導く接続詞」ですが、「他の人がリンゴを食べるべき」であるという理由にはなりえません。「なぜ他の人がリンゴを食べないといけないのか?」という疑問符がついてしまいます。

 

 小論文は、自分だけが読む文章ではありません。必ず「読み手」が存在します。その読み手にとって、疑問を持たずに納得しながら読める文であることが必要なのです。そしてそれが「論理的である」と言えると考えています。もちろん、論理学的に言えば違う部分もありますが、今回は大学入試の小論文を念頭に置いています。

 

 「論理的に書きましょう」という、実は何も言っていないに等しい言葉を鵜呑みにせず、どのような文章を書いていけばいいのか、考え抜くことが必要だと考えています。