No.76 日本体育大学体育学部2019年推薦入試Ⅱ期(一般推薦)

【問題】

チームスポーツにおいて、勝利を追究し大会で優勝するため中心選手を「多用」することと、勝利は二の次と考え、中心選手の将来(ケガの予防など)のため「温存」する場合があります。選手、指導者双方の立場からあなたの考えを600字程度で述べなさい。

2019年日本体育大学体育学部推薦入試Ⅱ期(一般推薦))

 

【模範解答例】

中心選手の「多用」と「温存」について、選手と指導者の間で異なる捉え方がある。

選手がチームスポーツで勝利を追究するのは当然だ。試合のために練習をしたのだから、試合に出場し勝利したいと考えるのは自然である。また、試合で活躍できるかが、その選手の今後の進路を決める可能性もある。そういった心理があるために、試合で温存されるのは不本意な場合がある。確かに、スポーツにおいてはケガの危険性は排除できないため、温存させるケースがある。ケガをすることはその選手の選手生命にもかかわるからだ。しかし、選手はその試合における勝利を重視する傾向にあるため、温存されることに不満をもつこともある。

一方、指導者は、チームスポーツにおいて勝利を追究する場合と、勝利を中心として考えるのではなく、選手のキャリアを中心に考える場合がある。試合がチーム全体にとって重要なものだった場合には、中心選手を多用することは考えられる。それによってスポーツを通して成長し、その上で目標を達成するという意義を感じることができる。一方、選手の選手生命を考えた場合に、多用することにはリスクが伴うと判断する指導者も存在する。身体を酷使することは、当然選手に負担がかかることにつながり、ケガなどで選手のキャリアが損なわれる危険性もある。

 

これらを踏まえると、短期的、また長期的な視点を組み合わせた選手の起用がチームスポーツにおいては求められると考える。(600字)