推薦試験(学校推薦型選抜)や総合型選抜の前や、一般入試の後期日程が近づいてくると、小論文の書き方がわからないとご相談にくる生徒さんが多くいらっしゃいます。そこで、今回は大学受験での小論文の書き方がわかる参考書・問題集をご紹介しますね。
小論文で重要なこと
大学受験の小論文の試験では、短い文を読んで答える問題や、まとまった量の文章を読んだうえで問題に答える問題など、多くの種類の問題が出題されます。実際に試験時間内で問題を解くには、いかに小論文の書き方に慣れているかが重要です。大学受験の小論文でも、おおまかな「書き方の型」はあります。まずはそれに慣れていきましょう。
小論文の勉強で注意すべきこと
大学受験の小論文では、比較的アカデミックな文章から抜き出されて問題が作られていることがよくあります。これは近年受験者が急増している推薦試験(学校推薦型選抜)や総合型選抜でも同様です。ここで注意すべきことは、自分のレベルにあった参考書や問題集を使うことです。内容がどのような人のためのものなのかを確認してから勉強していかないと、思ったような成果をあげられないことがあります。また、高3の春など、できるだけ早い時期から小論文の書き方を身につけていくのが大切です。
おすすめの参考書・問題集
1)全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文【増補改訂版】
「全試験対応」とありますが、大学入試の推薦試験(学校推薦型選抜)や総合型選抜の小論文にも十分使える内容が書かれています。特徴は、どのような試験でも問われるようなポイントを網羅しているところです。小論文の試験では、「問題文の指示に正しく答えていない」など、減点される可能性が高い事項が共通しています。どのような小論文の答案が求められているのかをこの本で知っておくと勉強がスムーズに進むでしょう。

2)大学入試小論文をひとつひとつわかりやすく
大学受験の小論文を初歩の初歩から学びたいときに役に立つ参考書です。この参考書では、文の組み立て方からはじめて、徐々にステップアップしていけます。短い小論文の問題にも対応できるようになっているので、大学受験で初めて小論文を書かないといけないという受験生には適しているでしょう。この参考書から書き方を学習して、次の参考書や問題集に進んでいくのがよいでしょう。

3)学校推薦型選抜・総合型選抜 だれでも上手に書ける 小論文合格ノート
大学入試の推薦試験(学校推薦型選抜)や総合型選抜の受験生向けの参考書兼問題集です。この本の中では、実際に大学受験で出題された問題が収録されているとともに、その問題をもとにしつつ小論文の書き方をステップバイステップで学ぶことができます。前半では「書き方」に焦点を当てて書かれており、後半では文学部や法学部など、各学部別にジャンルを分けて書かれています。

4)7日間で合格する小論文-読み方&書き方を完全マスター!
大学受験の小論文で出題される、「テーマ型小論文」、「課題文型小論文」、「図表型小論文」のそれぞれについて、わかりやすく解説が書かれている参考書です。それぞれの形式の問題について、どのような答案の書き方をしたらいいのかが説明されています。推薦試験(学校推薦型選抜)や総合型選抜の受験を考えている受験生にとっては取り組みやすい参考書です。

5)小論文を学ぶ:知の構築のために
ここまででご紹介した参考書・問題集に取り組み、さらにレベルを上げたい受験生におすすめなのがこの参考書です。大学受験の小論文で必要な知識が詳しく書かれています。また、小論文の模範回答例も掲載されているので、どのように小論文を書いたらいいのかという「書き方」を知るにもよいでしょう。ただ、ややレベルが高いため、これまでのご紹介した参考書や問題集に取り組んでから読むようにしてくださいね。

ここで紹介した参考書や問題集で、小論文の書き方は相当程度学べると思います。あとは過去問などで練習を重ねましょう。